五感と音楽の結び付き

On 2012年3月22日, in 未分類, 音楽のこと, by admin

人間の五感と音楽は非常に密接な関係にあります。

まず、「聴覚」は人の声、自分の出す音、街中の喧騒、または沈黙、など雑音を含め世の中の音を察知する器官ですね。

他の感覚からの情報はどのような形で音楽に結びつくのでしょうか。

四季折々の美しい自然の景色、外国の街並み、美術館で鑑賞する画家の絵・・・視覚から入る情報や、嗅覚や味覚を通して感じた匂いや味も、人間の感覚を豊かにしてくれ、それを自分で表現したいという積極的な気持ちに導いてくれます。五感によってインプットされた情報によって、私たちは様々な感情を覚えます。美しいものを見て喜びに溢れたウキウキした気分にもなれば、時には世の中に絶望してしまうような光景を見ることもあります。そのような感情や感覚からの情報は、音楽を豊かに表現していくのに重要な「イメージを膨らませる力」となるべく、それぞれ個人の「引き出し」にどんどん蓄積されていきます。

ベートーヴェンの音楽を思い浮かべて下さい。必ず「スケール」と言って音階が出てきますね。ショパンのように美しいメロディーを歌わせることはそう難しいことではありませんが、スケールを演奏する時には、そこに演奏者が何らかの「イメージ」を持って、その音階に意味を持たせないことには、ただのつまらない音の羅列になってしまいます。フランスで私が習っていた先生は、よくレッスンで「すべての音に意味がある」とおっしゃっていましたが、その意味を導きだすことが演奏する人間の大事な役割ですね。引き出しにたくさん詰まっている人は、より豊かな意味を見出し説得力のある音楽を表現することができます。

そういうわけで、偉大な作曲家の作品を譜面から生きた音へと出力するには、演奏者という媒介者が質の高いな情報を選別してインプットできる優れた感性を持ち、恐がらずに豊かな人生を歩み、それを表現するエネルギーを持つ必要があると言えます。

以上、五感と音楽の結び付きをおおざっぱに書いてみましたが、最後に音楽を習得することで磨かれる「聴覚」にフォーカスしてみます。

 

 ◆『聴く』ことの大切さ

音楽の習得は聴くことから始まります。
自分が弾いている音、先生の弾く音、演奏会で聴く生の音、CDの音、聴こえてくる音楽の持つ様々な表情を耳で感じとることが、音楽を続けていく上で最も大切なポイントです。
今、聴いている曲や弾いている曲は 飛び跳ねたいような喜びを表現しているのか、 または心が痛めつけられたような悲しみの歌なのか・・・「音の持つ言葉」のニュアンスを聞き分ける「良い耳」は、私達が次々出会う新しい曲の本質的な魅力に気が付かせてくれます。

 

◆『聴く習慣』は、音楽以外のアクティビティにも役立つ

聴くことは音楽のみならず、例えば語学の習得やコミュニケーション能力の向上にも役立ちます。耳は頭で理解するよりも早いスピードで、そして感覚的に学ぶことができるのです。

 

◆『聴く』ことは緊張から集中へと導いてくれる

発表会、コンサート、試験etc.舞台の上で、極度の緊張と恐怖に陥ってしまった時。
いきなり弾き始めないで、自分がこれから奏でる音を自分の頭の中で聴いてみてください。そして演奏が始まったら自分が出す音を聴くことに集中すること。それが極度の緊張とパニック状態から抜け出し正気を取り戻す唯一の方法のようなものです。

日常の練習の時から、「聴く」ことに意識を向ける訓練をしてみると、その動作から自然と集中状態へと導かれていくのがわかると思います。

★ミュジコロールのピアノレッスンは
「美しい音の響きに慣れ親しんで欲しい」
「音色の違いを知って欲しい」という願いから、ドイツ・ハンブルク製のスタインウェイを使用します。違いがわかるようになる為には、日頃から「本物の良さ」に触れておくことが大切なのです。

One Response to 五感と音楽の結び付き

  1. Laura より:

    That’s a mold-beraekr. Great thinking!